今回は部屋置き用として使っているトーカイ製アンプをご紹介いたします。80年代初頭に発売されたTA-35-OCというもので、定価は38,000円だったらしいですが、だいぶ後になってから普通の楽器店の片隅に売れ残ってたのを23,800円ぐらいで買いました。
見ての通りツイードチャンプのコピー。といっても中身は普通のトランジスタアンプで、特にビンテージ的な音作りを意識したようなものではない(と思う)。正直キャビネット以外は今の1万円台後半クラス(リサイクルショップなら3.980円クラス)かもしれない。
しかし中身より外観に製造コストの大半を費やしてしまうという潔い姿勢にオレなんかはむしろ共感してしまう。やっぱり部屋置きアンプは「音が出なくても部屋に置いておきたい」サムシングが必要だと思う。
さてこのオールド“風”アンプも、いつの間にか(少なくとも年式的には)本当に「古いアンプ」になってしまった。でも部屋置き専用であまり酷使していないせいか外観はきれいなままで、もうちょっと古びた風合いみたいなものが欲しいと思うこともしばしば。
RMS35W。サイズの割に音はデカい。スタジオ練習や小規模ギグなら(ジャンルにもよるが)十分使えるパワーだと思う。でも部屋置き用としては無駄に高出力。
トップパネルに2ボリューム(プルオーバードライブ)、リアパネルにこっそり3トーンとリバーブ。オーバードライブ関連は小型アンプにありがちなブーブーした音。やっぱりマスターボリュームごと上げないと…なのだが、それをやると音量的に部屋置きの領域を超えてしまう。内臓リバーブは効き具合も音質もちょっと物足りない印象。
幅345mm/高さ325mm/奥行200mm
重量は約7.5kg、小さいくせにけっこう重い。
しかしまあ、最近ではこれよりずっと安いオネダンで本家の小型チューブアンプや海外通販のツイードチャンプ完コピ組み立てキットみたいな本格的なのが買えたりするんですよトホホ。