…ギルド
今回ご紹介するのは21世紀初頭に入手した1964〜5年製と思われるギルドT-100Dです。“Slim Jim”の愛称でも知られる（本当に知られてるのか？）この機種、薄胴フルアコということで、ギブソンES-125TDCやエピフォン・ソレントの競合機種だったらしいのですが…
50年代のギルドはあっさりしたギブソン型のヘッドだが、60年代物はギルドヘッドと呼ばれているこのような独自のスタイル。
モズライトやカジノみたいな金属ツマミのクルーソンタイプが付いているが、オリジナルかどうかは不明（同機種のオリジナルは3連クルーソンだったような気がする）
たぶんマホガニーワンピースのネックは70年代後半の国産セミアコに近い感じの薄くて弾きやすいもの。指板はローズウッド。
真面目なネック・指板に対し、何故か昔のテスコのような細くて低いフレット。しかもかなり消耗している。
トップ、サイド、バックともたぶんメイプル合板。
Tune-0-Maticタイプ。これは多分オリジナルじゃないと思う。
ギルド独自のハープ・テールピース。
オリジナルはディアルモンドらしきシングルコイルPUだが、入手した時点で既にメーカー不明の黒ドッグイヤー（タイプ）に交換されていた。その後紆余曲折を経て現在はメーカー不明（たぶんエピフォン？）の白ドッグイヤーに落ちついている。
'50年代のT-100はニューヨークエピフォンの流れを汲む瓢箪型ピックガードだったが、'60年代以降はこのような段々型。
ごく普通の2V2T。ちょっとボリュームを絞ったあたりでなかなかジャジーなサウンドが楽しめる。何故かリアのトーンは全く効かない。
黒のソンブレロノブ。これもオリジナルじゃないような気がする。